8月19日(土)
阿南市戦没者追悼式でした。
阿南市遺族連合会会長 として追悼の言葉を申しのべさせていただきました。
ボランティアスタッフとして、徳島県立富岡西高等学校様、平和作文として徳島県立富岡東中学校の生徒さん、琴の演奏として阿南市立阿南中学校箏曲部の皆さんと、諸先生方がお越しくださいました。また、阿南支援学校さんや竹林再生会議さんにもご協力をいただき、竹紙をご準備いただきました。
今回、琴の演奏や、高校生のボランティアをお願いに行ったわけですが、これは、高知県遺族会へ視察に行った際に、高校生がボランティアを行っていると聞き取り組みました。
当時、お世話になった桑名元県議さん、黒川青年部長様には改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
若い方々が、この会に集まって頂けることは、大切な家族を亡くした遺族会の思いを次世代につなげる足掛かりの一つになろうかと思います。快くお引き受けくださった、校長先生ほか顧問の先生、並びに生徒の皆様に、感謝の気持ちで一杯です。
戦没者は、祖国の安泰と平和を願い、若くして尊い生命を国のためにささげられました。そのお一人お一人にはたくさんの夢や希望があり、多くの家族、友人に囲まれた、かけがえのない命であったことは言うまでもありません。戦地では、いかに懐かしい故郷の山や川を思い、優しい家族を夢に見たことでしょう。
今なお、新たな悲しみと痛恨の情を禁じ得ません。心より、ご冥福をお祈り申し上げるしだいです。
昭和二十年八月、終戦。一億総飢餓といわれた中でも、一家の大黒柱を失った戦没者遺族は困窮を極めました。
恒久平和こそが私達の願いであります。しかし、ロシアによるウクライナへの侵攻は突如として始まりました。戦争が簡単に始まってしまうこと、戦争は大人だけではなく、子どもも巻き込まれてしまうことに大きな恐怖を覚えています。
戦後78年、戦後生まれが国民の九割となり、戦争の記憶は風化される一方で、ロシアのウクライナ侵攻のように、世界では紛争が絶えず、今この瞬間も、罪のない命が失われ続けています。
大切な人を守るために平和の尊さを訴え続けていくことが、最愛の人を戦争で失った我々遺族の使命であります。
戦後生まれの戦没者の孫世代として、遺族の方々から聞いた過去の大戦の記憶、その想いを「平和の語り部」として、後世に語り継いでまいります。
平和作文として
徳島県立富岡東中学校
高森世風さんの作文「平和と幸せ」が胸に響きました。
箏曲演奏では、阿南中学校箏曲部の皆様の演奏(ふるさと他)で涙が出そうになりました。
司会やスタッフとして富岡西高等学校の生徒さん、お世話になりました。
阿南市職員の皆様も、ご準備、運営お疲れ様でした。ありがとうございました。
式のあと会員の皆様から、とても心温まる追悼式であった、中学生や高校生が、並んで献花をしてくださっている姿をみて涙が出ました。とご連絡をいただきました。
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